偽天使

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  今日の休息日は雨 ホントに時々、雨がフる こんな日は外に出ない 羽根が濡れて早く飛べない あの日、結局 碧の近くにいくコトは出来なかった 戦いのあと シダン長だと誰かが言ってた オレにはよく分からないけど… 碧はアクマの中でも結構、エラい… らしい テンシに謝るヘンな奴なのに… 窓枠に座って外を眺める どんよりと灰色のソラ いつもの天界とは違う景色 いつものオレとは違う気分 「はぁ…」 今日、何回目かな… 溜め息ばかり… 膝を抱えてその間に顔を埋めるそして、また溜め息 「にょあぁぁぁっ!どいて…どいてにょ~っ!!!」 ヘンな悲鳴みたいなモノが聞こえた気がして、窓の外に目をやる べしょっ…! 「!!!?」 顔が、痛い、ツメたい、何だコレっ!? いきなりオレの顔にぶつかってキた黒い塊のお陰でバランスを崩して、窓枠から落っこちた 「いってぇ~…」 床にしたたか打ち付けた尻をさすり起き上がる 黒い塊は目を回してノびていた 三角の尖った耳、にょろりとしたしっぽ、元はふわふわだったんだろうと思われる毛並みは雨のせいなのかしっとりと濡れてる 昔、黒曜から教えて貰った「ネコ」という人界の生き物によく似ていた  
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