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「うにににに…」
なんで「ネコ」がここにいるのかよく分からないし
どうやって気付かせていいのかも分からない
とりあえず、抱き上げて揺すってみた
「…や、やめっ……首もげっ……吐く…にゃ…」
「!…しゃべった…」
動き出しそうなネコをゆかに戻す
ゆっくりと起き上がるとネコはじ、とオレを見た
「君が紅様?」
「!!」
なんでネコがオレのナマエをしってる!?
思わず、ずり…と後ずさる
「警戒し無いで下さいにゃ?」
コイツも無茶なコトを言う…
…碧とのやりとりを思い出す
「オイラの名前はソル、碧様の使い魔ですにゃ」
ソルと名乗ったネコは二本足で立つとぺこりとおじぎした
顔を上げたネコの目は碧と同じ
キレイな碧色をしていた
「…で?お前、何しにキた…?」
「あぁ、それはごもっともな意見ですにゃ!オイラ、碧様から伝言を預かって来たんです」
「デンゴン…?」
「あれ?伝言のやり取りするのに天使の方々もお使いを使うと聞きましたが…そうか、紅様はお使いをお持ちでは無いんですにゃ」
「…?」
お使いとか使い魔とか…
知らないコトバに頭がハテナでいっぱいになる
そんなオレをよそに
ソルはぱたぱたと耳を振って水気を飛ばす
容赦なくオレに掛かった
ていねいなんだか、失礼なんだかよく分からないヤツ…
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