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-序-
「マブシ…」
いつも目がサメると明るくてシロい部屋にイル
ナニも無いシカクイ部屋
消毒液のニオイ
血のニオイ
オレのイバショ
「紅、時間だ出ろ」
戦いの時間
テンシが来る
アクマとの戦いにオレを出すため
いつもカオにシワ
ツメタい目
オレがキライなショウコ
オレが「偽天使」だから
オレに「性器」があるから
本当のテンシにはセイベツなんてないから
「ひゃはは…っ!」
戦いのソラ
たくさんのアクマ
とびちるアクマとテンシの血と肉
たくさんの悲鳴、怒号
剣がぶつかり合うオト
マホウの光
オレがオレでいるバショ
オレの好きなバショ
「いぁっ…!くぅっ…!」
オレのトクイ
「アクマをテンシにする」コト
オレの肉を食ったアクマ
オレの血を啜ったアクマ
オレを犯したアクマ
オレに犯されたアクマ
でも、みんなテンシになれなくてただの肉の塊
オレはオレ自身が武器
テンシの血とアクマの肉でデキタこのカラダが武器
「いてぇ…」
1日がオワる
戦いもオワる
アクマもテンシもいつものバショにカエる
オレもあの明るくてシロいバショにカエる
ダレもいないシカクイ部屋に
「…でな?キョウもたくさんカッタ、アクマ、たくさんいなくなった」
シロい部屋の中
カミさまにキョウの報告
部屋でハナセば全部カミさまに伝わる
ベンリ
でも、トキドキ落ち着かない
「おやすみ」
ダレもいない
オレしかいない部屋で
オレにあいさつして眠る
オレの1日の終わり
ずっと続くオレの1日
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