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ピシッ
「…?」
ナニかにヒビが入る様な音がした
伸ばした手を引っ込めようとした瞬間、壁から細いロープの様なモノが出て来てオレの腕に絡まって来る
「なっ…何!?コレ何!?」
慌てて振り払おうとしたけど剥がれない、取れない
ナイフで切ろうとしたけどビクともしない
もがけばもがくだけロープは腕に食い込んだ
「いっ…つっ…!」
そのうち、ロープはスゴい力でオレを引っ張り始める
テイコウしたけど腕が傷付くだけだった
壁が…ケッカイがどんどん近付いてくる
オレの腕がケッカイにさわる
バチィッ!!!!
「ぁ…!!」
カミナリが弾ける様なオトとヒカリが飛び散った
それと一緒に、しびれるような焼けるような激痛が腕に走る
コエも出ない
「ぃ…あ゛…っ!!」
バチバチと音を立てながらオレのカラダが魔界に引きずられていく…
「っ!!…!!」
テイコウもかなわずカラダ半分が壁に引きずられた所でカラダがバラバラになりそうな痛みにオレはイシキを失った…
…みんなに「生きる」ってヤクソクしたのに…
…オレも…消えるのかな…
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