世界で君が

　今すぐ君に会いたい。

　今すぐ君を抱き締めたい。

　君に抱き締めて貰いたい。

　君に愛してると言われたい…。

　もう無理だと解っても。
　あの子への愛を聴いてしまっても。

　君に愛された日々が、恋しくて……。

「ねぇ……好きだよぉ…っ」

　言葉は、君の心に届かない。

　昔話を普通に語る君を。
　昔話の様に、余裕の様に私と君の話をするあの子を。

　私は罪とは呼べない……。

　まだ好きだよ。

　世界一。

　今まで誰より好きだった人なんて比べ物にならないくらい。

　どんなに最低な人か、私が一番知ってたけど……。

　それでも未だ、忘れられない恋心……。

　それを隠す私を信用して、あの子は君の惚気話。

　それを隠す私の前で、２人は仲睦ましく……。

　そんな２人を利用して、私は君の側に居る。

　ねぇ？泣いて良いかな？
　ねぇ……名前呼ばないでよ……。

　新しく好きな人が出来ても……。

　私の中で、君は永遠で……。