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「美佳子さんも気をつけて下さいね。」
「何で?」
「綺麗だから、お酒の席で狙われないように。」
どこまでが冗談かよく分からない…
年上をからかう様な子じゃなかったのに。
私が運転の合間に助手席に目をやると、駿君が素敵な笑顔で私を見ていた。
「帰りは一緒に帰りましょうね、美佳子さん。」
「あ、良いよ。」
何だか彼のペースに乗せられている。
冬子のせいだ。
私は釈然としない気持ちを胸に抱きながら、彼の家に向かった。
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