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二十歳の頃、私は自分の住んでいる駅からひと駅の少人数制個別塾でバイトをしていた。
………
短大は県外のお嬢様学校に滑り込みで入学し、電車に揺られて毎日片道一時間。
バイトはちょうど学校帰りにひと駅前で降りて向かう。
現在、短大2年生の私は授業数も減り、暇があれば塾のバイトか合コンに明け暮れていた。
短大1年の時のドラマチックな別れは未だに私の心を蝕んでいた。
癒されない心を持て余して、でもどうしようもないまま今日もバイト先に向かう。
冬期講習も始まり、通常よりも生徒が増えて、今日も塾は混雑している。
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