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……… 私は、深い眠りに誘われぐっすり眠った。 明け方、ハッキリとは覚えていないが、廣田さんが夢に出てきたように思う。 切なくて、でも幸せな夢だった。 廣田さんを好きになって良かったと思えた夢だった。 朝方、一度目が覚めた時に隣に駿君の寝顔が見えて、その穏やかな顔に胸が温かくなった。 そっと頬に触れると、駿君が薄く目を開いた。 「眠れないの、美佳子さん?」 「ううん、今、目が覚めただけ。」 そうか、と吐息のように言うと駿君の手が私の頬に伸びてくる。 「悲しい夢でも見た?」 「ううん、幸せな気持ちになれた夢だった。」 駿君の指が私の頬につたう涙を拭く。 「良かった。」 そう呟くと、頭を軽く撫でて大丈夫だから…と言った。
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