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もし私も彼を癒してあげられたら…
彼も解き放ってあげたい。
苦しい想いから…
彼をもっと知りたい。
私の事を信頼してほしい。
偽の彼女役だけじゃなくて、もっと役に立ちたい。
駿君の闇を見たい。
穏やかな寝息を立て眠る駿君の顔は天使の様にあどけなく、本当に美しい。
彼を癒してあげられたら私はスッパリと彼から離れよう。
やっと受け入れられた。
私は駿君に惹かれて、既に恋に落ちている。
そう。
廣田さんへの苦しい片恋で気付いていなかったが、本当は四年前から駿君に惹かれていたんだ。
あり得ない、と自分で蓋をして来た感情に気付いてしまった。
今更、どうしたら良いのか分からない。
でも、だからこそ駿君には幸せになって欲しい。
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