15.

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もし私も彼を癒してあげられたら… 彼も解き放ってあげたい。 苦しい想いから… 彼をもっと知りたい。 私の事を信頼してほしい。 偽の彼女役だけじゃなくて、もっと役に立ちたい。 駿君の闇を見たい。 穏やかな寝息を立て眠る駿君の顔は天使の様にあどけなく、本当に美しい。 彼を癒してあげられたら私はスッパリと彼から離れよう。 やっと受け入れられた。 私は駿君に惹かれて、既に恋に落ちている。 そう。 廣田さんへの苦しい片恋で気付いていなかったが、本当は四年前から駿君に惹かれていたんだ。 あり得ない、と自分で蓋をして来た感情に気付いてしまった。 今更、どうしたら良いのか分からない。 でも、だからこそ駿君には幸せになって欲しい。
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