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「じゃあ、今週日曜のバイトが夕方までだから夜に。」 聡史は、おう。と言うと軽く手をあげて挨拶をすると、そのまま別れた。 そういえば、聡史も近くでバーテンのバイトしていた気がする。 駿君と聡史は全く毛色が違うけど、どちらもバイト先で女性にモテて大変だろうなぁと思った。 ……… 「で、美佳子のペットはどの子なの?」 最強のザル女、難波佳世姉さんが毒々しい笑顔で私を脅迫した。 歓迎会と云う名のただの呑んだくれ会は私が夜のシフト終了後に駆けつけた時には既に始まっていた。 そして、既に姉さんの机の前には二合の熱燗のびんがいくつも転がっている。 一緒に来た冬子は駿君を拉致して姉さんの前に差し出す。 「この子が美佳子のペットの桜木駿君です♪」
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