月の想い

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ある晩、その星がボッと赤く、強く光りました。 そして、何時間か経つと、すごい勢いで、進みはじめました。 月は、なんだろう、どうしたんだろうと心配になりました。 星は、月の近くに来ると、 「さようなら。私は、あなたが大好きでした。もうお別れです。私の役目は、終わりました。」 そういうと、すごい勢いで流れていきました。 月は、僕も好きだって言いたかったと泣きました。 彼女のいない人生など、今はとうてい考えられません。 もう彼女を、見ることもないのです。 しかし、月はあの星を好きになったことを、幸せに想うことにしました。 そして、あの星も自分を好きでいてくれたことがわかったので、嬉しくなりました。 新しい気持ちで、役目を終えるまで、暮らしてゆこうとおもいました。 おわり
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