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菅井さんはうちの事務所に転職してきたのだけど、前の職場で対馬さんと一緒に仕事をしたことがあるとの事。
年齢は菅井さんの方が1歳上らしいけど、くどい物言いが鼻につくと余りいい顔をしない(苦笑)
「いや~、俺も綾瀬さんの気持ち分かるなぁ。俺が当番の時も、なんどかんだ事か(汗)」
増渕君がうんうんとうなづく
。増渕君は入社したのが一緒の私の同期。私が入院している間に1人で試験に受かっちゃって。なので、ここでは一年先輩。年は私の方が一つ上だけど。
「まぁ、今月も無事任務は完了したし、良しとすれば?」
菅井さんが咥えていたタバコを灰皿に押し付けて、コーヒーの入ったマグを口元に寄せる。
「そうなんですけどねぇ。なんとなく、スッキリしなくて」
つつがなく任務終了って言うよりは、大失敗して幕切れみたいな終わりがどうにもスッキリしない私に
「気にしない、気にしない。また来月ね」
と、会議から戻ってきた藤井さんがポンポンと頭を叩く。
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