悪態
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悪態
不器用ながらに 指針を僅かに傾けた 僕の愛はまるで嘘っぱちみたい 自分を騙しながら 君の何を見ていたんだよ 肌に触れて 愛撫を重ねて 最もらしく衒っていただけで 慰めの言葉だって本音じゃない そうさ 鏡の前で涙ぐむ君を 慰めたのは下心だ 心の根っこの渇きに気付けずに 当然、失って 嘆美を気取って 煙草に火を点けた そうやって漸く 君を初めて想う様になった 何て悪態だ
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