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授業が始まっていても、遅れてきた白鳥さんは急ぐ様子がない。 先生も見とれてて注意なんてしない。 確かに白鳥さんには華がある。 席についた白鳥さんはノートになにか書いていた。 それをあたしの机に置いた。 <諦めてないよ> 「……!」 白鳥さん… 怖い。 あたしなんかでいいのかな…。 返事をするつもりなんてなかったけど、あたしもノートに書いて見せた。 <ほんとにあたしでいいんですか?> 白鳥さんは笑った。 「いいわよ。あとでお金あげる」 あたし、友達できました。 お金で買われました。
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