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『どうするんだ』 PADに出た文字に、静雄はううん、と唸った。 「とりあえず、車のナンバーは覚えてるから、シラミ潰しに探すか」 『しかし悠長なことしてるとあいつの身が危ないんじゃないか』 「だけどそれ以外に方法はねえしなあ」 『新羅が、あいつの秘書から何か聞き出せたらいいんだが』 表情も声もなくても、セルティの真剣な雰囲気が伝わってきて、静雄は意外に思いながら、話を続ける。 「そういや思ったんだが、臨也がガキになったこと知ってんのって新羅とセルティだけじゃねーの?」 『だが、薬を作ったのは新羅じゃない』 セルティがすぐに続きの文を打つのを、静雄は待った。 『それに、その薬が入ってた入れ物が、元々臨也に渡すはずだった栄養サプリメントの瓶にそっくりだったんだ』 「初めっから嵌められたってことか。臨也にしちゃ抜けてんな」 『渡される相手が新羅だから油断したんだろう』 この文を静雄が読んだところで、静雄の携帯が鳴った。相手は新羅で、わかったよ、と前置きして、池袋内にある住所を告げた。
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