5050人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
「どちら様ですか・・・・・・」
ドアを開けて外を確認したが、直ぐにドアを閉める。
おかしい、外にいる人が凄いおかしい。
いや、もしかしたら俺の見間違えかも知れないな。
という事でもう一回ドアを開ける。
「・・・・・・」
ゆっくりとドアを閉めて、俺の見間違えじゃない事を確認。
えっ? なにがおかしいかって?
あれだよ、何故か外にメイドさんが立ってるんだよ。
ピンポンピンポンピンポン!!
お、怒ってる、確実にメイドさんは怒ってる。
さっきより押す間合いが狭くなってるもん。
は、早く開けないと。
手を少し震わせながら、ドアを開ける。
「アンタいい度胸してるわね」
メイドさんは開口一番、不機嫌そうな言葉を紡ぐ。
俺って、メイドさんは常に笑顔のイメージがあったんだけど。
それは間違いだったみたい、だって目の前のメイドさんの顔・・・・・・般若みたいに怖い。
「まぁ、いいわ。取り敢えずあがるわよ」
俺は特に返事してないんだけど、メイドさんは大きい荷物を持って玄関にあがってくる。
もちろん俺は呆気にとられたまま。
人間って訳の分からない事が起こると、思考回路がフリーズするんだね。
最初のコメントを投稿しよう!