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「自己紹介するわね。私の名前は品川 梨里。今からアナタの主よ」
俺に足を口づけさせたまま、なおかつ俺を見下しながらメイドさんが自己紹介をする。
梨里という名になにか引っ掛かったけど、多分気のせいだろう。
そんな事より、俺も自己紹介をした方がいいよね。
うん、自己紹介って大切だし。
「俺は「分かってるから言わなくていいわよ」
自己紹介をしようとしたら、メイドさんに遮られる。
俺がメイドさんの足から唇を離したのが気にくわないのか、俺の頭を足でグリグリ踏みながら・・・・・・
「渋谷 透。身長175cm、体重55㎏。彼女なし、童貞・・・・・・でしょ?」
うん、最後の一言はかなり余計だと思うんだけど。
突っ込んでメイドさんがこれ以上不機嫌になるのは勘弁だからなにも言わないけどね。
俺の心の突っ込みなんて知らないメイドさんはグリグリを続行しながら話を続ける。
「私の呼び方は梨里様か、リリーちゃん好きな方を選ばしてあげる」
言い終わってグリグリをようやく止めるメイドさん。
ていうかリリーちゃんってなんだよ、魔法使いじゃあるまいし。
「ぐえっ!」
心の中で笑ってたら、メイドさんに思い切り鳩尾をつま先で蹴られちゃいました。
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