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「いき、ごほっ!いきなりなにするんだよ」
あまりの衝撃にしばらく床で悶絶。
しかも鳩尾を蹴られた時、特有の息苦しさに襲われる。
ようやく、話せるようになっても途中で咳き込むぐらいだ。
そんな俺を見てコイツなんて言ったと思う?
「床に飛んだ汚ない唾しっかり拭いときなさいよ」
だってさ、あり得ないっての。
誰のせいで飛んだと思ってんだよ。
「分かったら返事しなさいよ」
「・・・・・・分かりました」
心の中では強気だが、口には出せないチキンな俺。
全くもって男らしくない。
自分で言ってて悲しくなってくるけどさ。
「それで、私をどう呼ぶ事にしたの?」
心の中で愚痴りながら雑巾で床を拭いてると、またソファーに寝転んだメイドがそんな事を聞いてくる。
呼び方ってあれだよな?
様付けで呼ぶか、魔法使いみたいな名前で呼ぶかだよな。
選択肢がそれしかないのが気にくわないが、どっちかと言ったら・・・・・・
「リリーちゃんかな」
「却下!!」
「えぇ!?」
自分で呼べって言ったのに、なんなのこのメイド。
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