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「透・・・・・・もう大好き!逞しく育ったわね」
いきなり母さんにハグされる。
ちょっとこの年でハグとか恥ずかしいよ。
母さんの髪からいい匂いはするし、なにより豊満な胸が当たるのが気になる。
「いい子すぎる透の為にお母さんがご褒美あげるから」
ハグを続けながら、むしろ抱きつく力を強めながら母さんは言葉を続けた。
しばらくの間、ぎゅーっとして母さんは満足したのか、ニコニコしながら俺から離れた。
「出発は五日後だから、それまではいっぱい私とスキンシップ取りましょうね」
「は、ははは・・・・・・」
父さんと母さんのこれまでの行動を見て分かったと思う。
そう、二人共かなりの親バカなんだ。
ちょっとうっとおしいけど、近くからいなくなると思ったら、少し寂しいな。
「母さん、今日は一緒に料理作ろっか」
一人暮らしする訳だし、炊事と洗濯の仕方は知っとかないと。
そういう訳でなんか嬉しそうな母さんと一緒に今日は夕食を作った。
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