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「仕方ないわね。アンタの部屋で眠ればいいじゃない」
「えっ?」
まさかの梨里さんからの容認の言葉。
涼芽も梨里さんを見てきょとんとしてる。
「あ、あの。梨里さん熱でもあるんですか?」
「ないわよ!変な事を言ってるとぶっ飛ばすわよ!」
「すいませんでしたっ!」
迫力ある梨里さんに反射的に謝罪。
そんな謝罪を聞いて梨里さんはソッポを向いてリビングから出ていってしまう。
「仕方ないか。涼芽、俺の部屋で寝てよ」
「うん!」
わぁ、なんて元気一杯の返事なんだろう。
小学校の低学年みたいな、聞いてて微笑ましいよ。
俺達もリビングを出て、布団どうしよっかな、とか思いながら階段を登る。
部屋の前に到着して、まぁ新しい布団を出せばいっかと結論をだして室内に入る。
「ブハッ!ちょっと梨里さんなにしてんすか」
入ったとたんに吹いちゃった。
なんで梨里さんが平然と俺の布団に入ってんだよ。
「この女狐だけはズルいから。私も一緒に寝るわよ」
ははは、まじっすか。
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