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「しかも梨里さんが俺の使ってる布団で寝るんですね」
今度は俺の眠る場所が無くなっちゃったよ。
この三人との生活は前途多難だな。
「透は私と一緒に寝るのを許す。女狐は床で寝なさい」
「ふん。アンタが床で寝なさいよ。このバカ!」
また始まっちゃったよ、もうご勘弁ですって。
早く諌めなくちゃ。
「俺が一人で寝るから、梨里さんと涼芽が一緒に寝て」
「はぁ? 意味不明なんだけど」
「いいから寝なさい!」
「は、はい」
今の俺は少し不機嫌。
珍しく、というか初めて梨里さんに言い勝った気がする。
「全く。今から新しい布団取ってくるけど、仲良くしててね」
二人に釘をさして、客間に布団を取りに行く。
なんか妙にスッキリした気分で布団を出して部屋に戻る。
「・・・・・・ぐほっ!」
ドアが開いてたのでそのまま入ったら、いきなり顔面に柔らかいなにかが当たる。
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