氷点下のプリンセス

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「「いっせいの、せー!!」」 涼芽と息を合わせて、ラスボス目掛けて枕を投げる。 よっし!二つ共梨里さんに命中したぞ。 「ふふふ。覚悟出来てるんでしょうね。特に透」 「俺だけ?」 「ご主人様に対する態度を教えないといけないみたい。面倒だわ」 面倒って言ってる割に凄い笑顔なんですけど。 徐々に近づいてくる梨里さんの圧力に負けて、どんどん後ずさる。 「あっ!」 しかし、部屋の広さには限度がある。 直ぐに部屋の端に当たってしまう。 「あぁ、めんどくさい、めんどくさい」 「なら止めてもらえるとありがたい・・・・・・こら涼芽!逃げないで助け・・・・・・ぎゃああ!!」 部屋からそそくさと逃げる涼芽に気を取られてるうちに梨里さんの間合いに入ってました。 腕ひしぎ十字固め、アームロック、アキレス腱固め、とどめにコブラツイスト。 「ふぅ。満足満足。寝よっと」 「・・・・・・」 本当に満足した顔で梨里さんは布団に潜り込む。 俺はあまりの痛さで気絶しちゃいそうです。 こうしてる側から・・・・・・・・もう限界。
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