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「・・・・・・ほら起きなさい」
「ぐえっ!」
そんな高圧的な声と、腹部への衝撃と共に目が覚めた。
目を開けると、俺のお腹をグリグリ踏んでる梨里さんの姿。
「おはようございます・・・・・・梨里さん」
「いいから朝ご飯。早く作りなさい」
「・・・・・・はい」
はぁ、なんていつも通りの朝なんだろう。
なんていうか普通だ・・・・・・。
あれ? この状況って普通なのか?
うーん・・・・・・・・まぁ、誰もが経験してる普通の朝だろうな。
「今日の朝食はなにがいいんですか?」
梨里さんの足がどくと同時に体を起こす。
「今日はなんか豪華にいきたい気分ね」
「豪華ですか?」
なんだろう、そのいまいちイメージしきれない感じ。
せめてもう少し詳しくしてほしいよ。
「ほら、早くしないと私の拳が唸りをあげるわよ」
「もう、既にキレキレの動きを見せてます」
腹部と頭部の痛みを堪えながら、キッチンに向かう。
そういえば、姿が見えないけど涼芽はどうしたんだ?
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