氷点下のプリンセス

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※※ 「・・・・・・ほら起きなさい」 「ぐえっ!」 そんな高圧的な声と、腹部への衝撃と共に目が覚めた。 目を開けると、俺のお腹をグリグリ踏んでる梨里さんの姿。 「おはようございます・・・・・・梨里さん」 「いいから朝ご飯。早く作りなさい」 「・・・・・・はい」 はぁ、なんていつも通りの朝なんだろう。 なんていうか普通だ・・・・・・。 あれ? この状況って普通なのか? うーん・・・・・・・・まぁ、誰もが経験してる普通の朝だろうな。 「今日の朝食はなにがいいんですか?」 梨里さんの足がどくと同時に体を起こす。 「今日はなんか豪華にいきたい気分ね」 「豪華ですか?」 なんだろう、そのいまいちイメージしきれない感じ。 せめてもう少し詳しくしてほしいよ。 「ほら、早くしないと私の拳が唸りをあげるわよ」 「もう、既にキレキレの動きを見せてます」 腹部と頭部の痛みを堪えながら、キッチンに向かう。 そういえば、姿が見えないけど涼芽はどうしたんだ?
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