氷点下のプリンセス

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「なんですか?」 「さっきから聞いていると、君達が一緒に住んでる様に聞こえるんだが」 驚愕! ヤバイ、普通に先生がいるのを忘れて、涼芽と言い争っちゃったよ。 「い、嫌だな先生。そんな事ありませんよ。な、涼芽?」 「もちろん。だってもう一人メイドが‥‥‥あっ!」 口を滑らせたと慌てて口を手で押さえる涼芽。 でも正直、もう遅いよ。 先生が凄い形相でコッチを見てるって。 俺がもう少し小さかったら、確実にチビってる。 「そ、そうだ!私この後授業があるんだった」 思い出したかのように、わざとらしく手をポンっと叩くと涼芽はダッシュで去ってしまった。 あの‥‥‥俺も授業があるんだけど。 「ははは。じゃあ、そういう事で、俺も失礼します」 身を翻して急いで先生から離れ‥‥‥ 「ちょっと待て!」 られませんでした。 見事に捕まっちゃいましたよ、はい。
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