氷点下のプリンセス

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「では、これにてLHRは終了とする」 黒板に委員に決まった人を記入してる先生で。 こんな運命あるの? 自然にため息が出てきちゃうよ、はぁ。 涼芽はちゃっかり第一希望になってるし。 「では、今日は解散」 先生の言葉に皆が一斉に立ち上がって、ドアに向かっていく。 皆はいいな、これから楽しい放課後が待っててさ。 俺は今から先生と‥‥‥ うん? 涼芽が教室から出ていこうとしてる。 自分だけ逃げる気か。 ふふふ、そうはさせないって。 急いで立ち上がり、涼芽を追いかける。 そのまま涼芽に追いついてガシッと肩を掴む。 「今から先生と楽しい話し合いの時間だよ? まさかバックレる気?」 「わ、私は先生に呼ばれてないもん」 そりゃさっき逃げたもんね。 知らないに決まってるって。 そんな事を思いながら、涼芽を教室に連れ戻す。
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