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「じゃあ・・・・・・お母さん達行くからね」
最後まで名残惜しそうにしながら母さんは玄関から離れていく。
うわぁ、ずっとコッチを見てるよ。
そんな母さんを父さんが必死に引っ張っている。
「まぁ・・・・・・母さんの手綱をしっかりね父さん」
若干今後の二人を考えるとちょっと不安。
なんていつまでも感傷に浸ってる場合じゃないか。
なんてたって今から俺の華の一人暮らしが始まるんだから。
気持ちを高揚させながらまずリビングでゲームでもする事にしようか。
「そういえば・・・・・・」
ゲームをテレビに設置しながらある事を思い出した。
母さんがなんかご褒美をあげる的な事を言ってたような。
「まぁ。そんなに気にする事じゃないか」
今はゲームだゲーム。
誰も止める人がいない今、俺はゲームし放題なのだ。
早速電源を入れて楽しもうとした矢先。
ピーンポーン!!
楽しみ始める前に障害発生。
オッケーオッケー、先に面倒な事を済ませとけって訳か。
神様も粋な計らいをするもんだ。
ピーンポーンピーンポーン!!
「今行きますよ」
ピーンポーンピーンポーンピーンポーン!!
随分せっかちな人が鳴らしてるんだな。
俺が玄関に行くまでに何回鳴らしてんだよ。
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