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「あぁ・・・・・・もういいや。一回部屋から出て落ち着きなよ」
父さんの床掃除を見ていられなくなり、部屋からの退室を促す。
拭いてる側から垂れる新しい鼻水。
無限サイクルの出来上がりだ。
「・・・・・・」
俺の促しを聞いた父さんは無言で頷きながら部屋から出ていく。
はぁ・・・・・・仕方ないから俺が掃除するか。
まずは雑巾を探して・・・・・・
「透、ちょっといい?」
部屋にある引き出しで雑巾を探してると、また部屋に誰か入ってきた。
入ってきたのは黒い長い髪がよく映えてる女性。
まぁ・・・・・・俺の母さんなんだけど。
「お父さんから・・・・・・聞いた?」
ベッドに俺を座るように促してから、俺が座ったのを見て、隣に座る母さん。
母さんならしっかり説明してくれるかな?
「いきなり一人暮らしって、なんかあったの?」
「うん・・・・・・アメリカの研究室に来ないかって」
俺の髪を撫でながら、母さんが質問に答えてくれる。
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