story3 side a

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ぼんやりとカフェのカウンターで外を眺めていると、突然、大きな音を立てて横にマキナが座った。 私は、驚いてマキナの方に振り向く。 「ごめん、おまたせ」 マキナはそう言って、にっこりと笑った。 全然、ごめんっていう表情じゃない。 私はつい、口を尖らせて文句を言った。 「すっごく待った」 その生意気な物言いに、私は自分自身にがっかりしてしまう。 どうして、マキナの前では可愛く振舞えないんだろう。 また呆れたような顔をされるんだろうな、と、私は恐る恐るマキナの表情に目を向けた。 マキナは、変わらず穏やかな笑顔を浮かべていた。 あれ、おかしいなと、ぱちくりと瞬きを繰り返す。 マキナは私の顔を覗き込むようにして、目の高さを合わせてくる。 顔が近くて、困る。
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