story3 side a

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「邪魔なわけないだろ。もうちょっと待っててくれない?」 「え?」 私は目を丸くしてマキナを見上げた。 「できるだけ早く終わらせるから」 「あ、うん、待つのは、いいんだけど……」 私がこくりと頷くと、マキナは柔らかく笑った。 その笑顔は、夕日に照らされてとても綺麗だった。 どきどきと、鼓動が高鳴る。 待つのは、いいんだけど。 この後、ご飯でも食べに連れてってくれるのかな。 店に戻っていくマキナの背中を見つめながら、私はちいさく首を傾げた。
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