苺一つと恋心

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てかここ喫茶店の裏庭? なら、あの扉がキッチンに繋がってるの?いや厨房か。 「に、してもやっぱりこの喫茶店イケメン多いな… やっぱ時給高いのか?」 謎だぁ……。 「って、起きないんですかぁ? おーい。起きてくださーい!」 ペチペチと頬を叩いて起こしてみる。 いや、寒くはないよ?暑くもないけどさ。 けどやっぱ心配じゃんこんなところで寝られても。いくらなんでも風邪ひくかもだしさ。 「起きてくださーい!お願いしてあげますから~!!」 ………。 もうお店の中入っちゃおうかな……。 「フフ…。 アハハッ! 君なにそれ上から目線? 起こしてくれてるのに? アハハッ!アハハハッ!! あーだめ。あー面白い。」 きょとん。 きっと今の私には一番それがあってる。 目の前には寝ていたはずの笑うイケメン眠り王子。 上から目線……? 「あっ、…えっと……。 ごめんなさい! あの、風邪……ひいちゃうかなっ……て………。」 だんだん声が小さくなっていく。 まだ笑ってるよ………。 なんか怖い……。 「ん?怯えないでよ。 別に不審者ないんだからさ~」 えっ! わかっちゃった!?  
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