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慌てんぼうのサンタクロース。
クリスマス前にやって来た。
急いでリンリンリン。
急いでリンリンリン。
鳴らしておくれよ鐘を。
「リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン~~♪」
私はこの歌が好き。
リズムも好きだし、歌詞も好き。
一年間にたった一回のお仕事だもの。
そりゃあ、張り切るよ。
「あ~あ。
クリスマスが待ち遠しい!」
だって私が
“サンタクロース”
だもの♪
まぁ慌てんぼうのサンタクロースではないけどね。
「つまんなーい!
暇、暇、暇──!!」
「うるさいサンタさんだね」
んなっ!
ジィ…と私は、私の膝の上に頭を乗せ寝ているやつを睨む。
「何よ!
誰さ、こんなうるさいサンタを好きになったのは!!」
「俺だけど」
上向きで本を読みながら膝の上に頭を置いていたのに
本を下に少しずらして真顔で即答。
うぅ……。
桃里の真顔には私は滅相弱い。
だってかっこいいんだよ。
はぅ……。
ヤバッ!顔がニヤける……!!
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