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「なにニヤけてんの?
もしかして俺、狼さんに食べられちゃう感じ?」
ニヤついてのを見られて言われた嫌味。
私、変態じゃないもんッ!!
「狼さんじゃないもん!
てか、桃里のことなんて食べない!
好きな人食べてどーすんのよ!
………っう…!!」
"好きな人食べてどーすんのよ"
うわっ!つい言っちゃったよ!
恥ずかしい。
顔、絶対真っ赤。
だって桃里ニヤついてるもん!
「ふーん。
じゃあ俺が咲を食べちゃおう。」
………………。
はっ?!
「……んっ…」
問題発言パートⅡの意味を考えあたふたしていた私。
だけど桃里はそんなのもお構い無しにどんどん顔を近づけてきて私の唇に自分の唇を重ね合わせる。
一旦離されてはもう一度。
離されてはもう一度。
そんなのの繰り返し。
その間もやっぱり私の胸はドキドキ、ドキドキうるさくて、でもどことなく幸せな気分になれた。
そんな長くはないが数分してから桃里からのキスは止まった。
「……なっ…何するのよ…!
びっくり……するじゃない……」
私の顔は絶対真っ赤。真っ赤な真っ赤なりんごなみに真っ赤……ではないだろうけど真っ赤。
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