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あぁ。
懐かしい…。
こんな思いで朝、目が醒めた。
「……うぅーん…」
薄暗い部屋の中で私は大きく背伸びをする。
「さてっと。よし、お弁当作って慧を起こしにいこう!」
ベッドからおり、さっさと着替え階段を下りならが意気込む。はっきりいうけどまだ5時だからね。
「ん?慧起きてたの─?」
リビングの扉を開けた瞬間、人の家のソファーにドンッと偉そうに寝転んでいるやつ。
神谷 慧 [かみや けい]
親同士が、“幼馴染み+親友”というなんかありそうであまりない、関係で、なぜか家も近所という……。まぁ、そんなのがあり私と慧は親同様 幼馴染みという関係にある……んだよね~。
なんとも、若干 俺様に育ってしまった慧。昔から生意気だったけど。うん。小さい頃からちゃくちゃくと俺様になるための訓練をどこかで受けてきたんだね。
「目ー醒めただけ。
てかなんかニヤニヤしてキモいよ」
………酷いよ。
「いつから来てたの?」
キッチンにある冷蔵庫を開け、なに作ろーかなと呑気に考えながら慧になんとなく聞いてみる。
「ん~、昨日からいるけど」
ふーん。
慧は親から信頼を得ているのでそんなの普通にオーケーなのです。
年頃の女と男が一つ屋根のしたって……。まぁ、めんどくさいからいいか。
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