よし、奪いにいきましょう。

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「由慧、今日の弁当なに?」 「卵焼きは必須でしょ?なんかアスパラあるしベーコンで巻いて焼こっかなーって。 うーん、あとは、おにぎりでも作ろうかな。 あっ、きんぴらごぼう!食べる?あまってるんだよね」 なんともおばさんくさい私。 でも卵焼きは譲ってやんないし! あれがないとお弁当、って感じがしないんだもの。 「きんぴら?別に嫌いじゃないからいいけど。ねぇ、明日はハンバーグがいい。」 なんとも味覚がお子ちゃまな慧くん。 ハンバーグは好き。 オムライス好き。 ピーマン嫌い。 人参嫌い。 ついでに茄子も嫌い。 なんとも料理がめんどくさいんですよね。慧がうるさいから。 「……、おっ!そうだ、慧!」 キッチンからでて、まだ慧が寝転んでいるソファーの裏に立ちドーンと腰に両手をあて、おもいっきり偉そうに慧を見下ろしてみる。 慧はめんどくさそうに私の顔を見た。 ふふーん。 絶対今の私の顔はにやけてる。 でもそんなの関係ない! 「慧!!タコさんウインナーをつけてやろうか?」 「…!!」 慧の顔は今、パァッという効果音が似合ってる。 「つけてほしいか?」 うわっ、めちゃくちゃ首上下させてる……。  
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