よし、奪いにいきましょう。

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              うぐぅ……。 『狭坂 由慧ちゃん…って聞いたことないねぇ~。何組さんなのかな?』 「えー!聞いたことない?結構 可愛いんだよぉ~! 知らないなんてもったいないから教えてあげるね! えーっとね、確かB組かC組だよ」 なんで知ってるんだよっ! 私は確かに 狭坂 由慧 [こうさか ゆえ] って名前で、B組だけども…! だけども……!! 「あっ、噂をすればなんとやら~。由慧ちゃんだッ!」 ……おーまいがー。 いつの間に歩いていたのか、ギャル軍団は階段の1番上にいた。 私は階段のちょうど真ん中辺り。 派手1号は私を指差していた                『………』 「…………」 沈黙。 私を知ってるって言った子はニコニコ笑ってる。 か、かえしたほうがいいかな!?笑顔がえしした方がいい?! ニコ…… 『あんたさぁ~』 ビクリッ! 『狭坂 由慧……って子?』 あっ、笑ったこと無視されちゃった……。 『はい…』 『ふーん。慧の幼馴染み?だっけ。特だねぇ~』 あっ、でた。 こういう慧の取り巻きになんか言われちゃう感じのやつ。 最近ないから、もう終わったのかと思ったのに。  
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