よし、奪いにいきましょう。

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              「特って……なにがですか?」 もともと、怒りっぽい私はこういう場面になると本当に態度が悪くなる。 口調もそうだし、目付きとかも。 手をだしたりとかは好きじゃないからしないけど、血の気が多いんだと思う。 『はぁ?なにがって、幼馴染みだからって慧と仲良くできること。これしかないでしょ?』 「へぇー。でも別に幼馴染みじゃなくたって慧と仲良くなることはできますよね? それなのに、特とか特じゃないとか。理解できません。」 ちょっと睨みつけてみる。 『うわっ!目付きヤバッ! コッワーイ!!』 ………。 あなたたちは怖い時に笑ってるんですか? あー。めんどくさい!! 慧だって熱上がっちゃうかもしれないし。美雨だって一人で教室にいるんだろうし。 「ごめんなさい?もともとなんです。 それじゃあ、私行きますから」 「えー、ちょっと待ってよぉ~!まだお話しよっ!」 …………。 さっき私のことを知っていると言った子。 同中だったらしい。  
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