苺一つと恋心

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「やぁ! 魅夜のせいで…泣いちゃったじゃん!!! どうしてくれんの!? ねぇねぇ! どうしてくれんのー!!」 「はい。 奢って詫びさせていただきます。」 今はあの喫茶店に向かっています。 しかも智乃に脅されながら……。 文字にするとね、うん怖くないけど顔はめちゃくちゃ恐いんですよ。 しかも歩きながら言われるから顔が見えるようで見えないからオーラが半端ない。 「奢るぅ? …………うんッ! いいねそれ。 ゴチになります♪」 あぁ。 やっと智乃大魔王様のご機嫌は「ん~?空耳かな?大魔王って聞こえたぞぉ~~何でだろぉ?」 はい。大天使智乃様は超絶スーパーご機嫌MAXになった模様です。 「ん~~♪ なんか気分いいなぁ~~♪」 こちら智乃様中継でした。 と、家を出てからいつの間にか歩いて数十分たっていたらしく、喫茶店はもうすぐのところに見えてきた。 「あぁ……!今日もお客さんいっぱいだよ~~」 「だね。」 しかし喫茶店の前に来てからわかったが確かに平日よりは多少、人は少ないがやっぱり多い方だ。 「ん~~? どうする智乃」 「えぇー!入ってこうよぉ──!!」 えぇー! 入るの──!!  
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