苺一つと恋心

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表はお昼なので人通りが多かった。 うぅ…なんか気分悪い……。 細い路地から裏通りを見てみると公園?庭?なんなのかよくわからないが少し広々とした場所があった。 なんか綺麗なところだな……。 「行ってみよ♪」 好奇心が歳の割には多い私は行ってもいいのかわかりもしない庭園へと足を進めたのでした。 「わぁっ! 綺麗なお庭だぁ…」               表から見えた広々とした場所は綺麗に手入れされてある庭だった。 庭には律儀に木でできてる少しゆらゆらと揺れるブランコや公園に置いてあるような水道?もあった。 下手したら噴水までも出てきそうだ。 「ん?誰だろ」 よく見ると奥の方にベンチが一つポツン。 その上には人が横たわっていた。 …………。死んでる? とりあえずトコトコベンチのところまで行き、しゃがむ。 「おーい。生きてますか~?」 返事がない。  
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