あとがき

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あとがき

 【不死身】と言うのは死なない身体という意味だけで、決して痛みを伴わない事ではありません。  痛みを感じる事こそ、生きている証だと著者は考えます。  それは《痛み》だけでなく、喜怒哀楽安困驚恐、《感じる》事が大事だと。  しかし、昨今の世の中は感性に乏しく、生きているのか死んでいるのかも判らない解せない人たちが多々溢れています。まあ、その人達はその人達で思う所があるのだと思いますが《思っている》だけでなく、考え《感じて》欲しいと、生きているという意味を感じて欲しいとこの物語を書きました。閑話が多い駄文ですが 。  作中にも在るように【不老不死】即ち死なない事は人類の、というより一部の過去の権力者達の願いでした。  しかし、その結果何が生じ、何を失くすのか、彼らは考えた事があるのか。 著者は、【不老不死】を望む者は例外無く今しか見ておらず、今現在を永劫に繰り返したいという考えしかなかったと感じました。  永遠なんてものはこの世に露ほど存在しなく、悠久なんてものは滅多に存在しません。  だからこそ、過去が在り、今が在り、未来が在るのだという結論です。  生まれてきた事に絶望を覚えるくらいだったら、生きている今を大切に感じて欲しい限りです。  閑話的駄文ばかりの著者ですが、執筆活動を続けられるのは皆様のご支援の賜物だと存じております。  最後になりますが、この度は《藤見の絶望》を最後まで読んで頂き、真にありがとうございました。
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