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「そうなんだよぉ。誰もいないんだよぉ?」
美代さんは泣きそうな顔でそう言って俺に抱きついてきた
ヤバい・・・身長も小さいこともあり子供にしか見えない
「大丈夫ですよ。きっとお客さんはいっぱい来ますよ。」
俺は美代さんの頭をヨシヨシと撫でながら言った
何故か美代さんといると、調子が狂う
まぁ学校じゃ絶対にこんなことはありえないのだが・・・
「ねぇ、凉君・・・」
美代さんは俺から離れ、まぁ近いんだが・・・
「たしか凉君は桜高校に通ってるよね?」
「ええ、そうですよ。今日からなんですけどね。」
俺がそう言うと美代さんは笑顔で口を開いた
「ならさ、ならさ!凉君とこの学校で、この喫茶店の宣伝して来てよ!!凉君が言えばみんな来ると思うんだぁ」
美代さんがそう言って俺は無理ですよと答えようとした所に常連客の女の人が二人で入ってきたので美代さんはよろしくねぇとだけ言って客席へと歩いていた
「はぁ・・・多分無理だと思うけどな。」
俺は頭を抱えながら呟いた
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