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少し耳鳴りがしただけで何も変わらない
空砲だったのだ
「君勇気あるね。ご褒美あげるよ☆『ヤレ』」
パンッ
パンッ
他の2人が僕の身体に弾を打ち込む
何発も何発も
わざと急所を外して僕が苦しむ姿を楽しんでいる
「うっ……」
もう声が出ない
だんだん意識が薄れていく
「もういい」
銃声が鳴り止む
トドメを刺さない気だ
奴は満面の笑みで僕を見つめている
(早く楽になりたい)
視界がどんどん狭くなる
痛みが引いてきた
もう何の感覚もない
そして僕は死んだ
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