イルジニア王国

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「ん?なんだ?」 身体能力を師匠と同じにした瞬間何かの気配が感じとれた。 「おい、カトリーヌ、下がってろ、何かいる。」 「えっ、無理よ。だってここ草原よ。身を隠す場所なんて無いわ。」 確かにそうだ。なら 「結!」 俺は結界をカトリーヌの周りに3重に展開させた。 流石神様。バッチリだぜ。 さてと何がいるんだ。方向と距離はバッチリ分かってるんだが。 グルルル。 なんだ犬か?いや違う。普通の犬にこんな殺気は出せない。 「颯太、そいつらはデビルドッグよ。かなり凶暴で肉食よ。」 つまり俺達を喰おうとしているのか。だが無理だ。お前らごときでは俺の制空圏に入ることは出来ない。俺が静かに殺気を出すとデビルドッグは逃げて行った。
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