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いきなり女の子と一緒に住む事になると、色々と生活のリズムが狂うが、そんなもん2、3日すれば慣れてしまうだろうと俺はふんでいた。しかし実際はそんなに甘いものじゃなかった。
まずは軽いジャブからで、風呂の問題だ。一番風呂は俺と決まっており、俺が一日の疲れをお湯に流そうと鼻歌まじりで湯船に浸かっている最中。リリアはなにくわぬ顔で風呂場に入ってくる。
リリアは言う。長すぎると。
一日の疲れを取ろうと言うのに色んな意味で精神的に疲れる。だが、正直得する部分もあるので、これはマシな方だと言える。なにが得かと言うと……いや、みなまで言わなくても分かるだろう。
そしてストレート。リリアは朝が物凄く早い。まだお天道様が顔も出していない朝方にリリアは目を覚ます。そして何故か俺を起こしに掛かるのだ。
リリアは言う。お腹減った。
一日目は可愛く思えたのだが、正直言って5日目に突入した今はかなりキツい。
そんなもん起きなければ良いと思うかもしれないが、起きなければ無言で体を揺らされ続ける。まさに拷問だ。
そして極めつけのアッパーは、現在進行形で体験している床で寝る事だ。寝付けも悪いし、寝心地も悪い。それプラス、朝にはリリアの揺すり攻撃が待っている。ストレートとのコンボで俺の最大の悩みになっていた。
リリアは心配そうに、私が床に寝る。ベッドにはまだスペースがあるから入れる。とか言ってくる。なら、俺がベッドに入っちまえば万事解決だが、俺にそんな度胸がある訳ない。
そんでもって、今夜もこうして床に寝転がり天井とにらめっこしている訳だ。
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