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しかも、その少女が俺のベッドで寝ているんだ。男だったら分かると思うが、色々と興奮するものがあるんだコレが。
「良く寝てるな……」
俺は寝ている少女の顔を覗き込んだ。結構な至近距離で。 つい魔がさしたんだ。思えば止めておけばよかった。
「…………」
ちょうど俺が覗きこんだ瞬間。なんの前触れもなく、少女の瞼がパチリと開いた。
「どわぁ!」
俺は驚いて後ろにズッコケ、机の足に頭を強打し、更に机の上に置いてあったパンが俺の顔面にクリーンヒットした。
「…………」
痛いとかそんなの置いといて、情けなくて声が出ない。
「大丈夫……?」
「あぁ……大丈夫だ問題ない。
ところでそっちも大丈夫か?」
「大丈夫。ここは……」
「ああ、俺の家だ」
少女はキョロキョロと部屋を見渡す。何か恥ずかしいからやめてくれ。
「昨日はビックリしたぞ……。あ、腹減っただろ? シチュー喰うか?」
「うん」
戸棚から皿を二枚取り出し、シチューをよそって、机の上に置いてある本などを片付けてから並べた。
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