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「おはよー!」
「おはよっ、昨日のドラマ見た?」
「見た見た!最後のとこがね…」
朝から教室は、おしゃべりの声で満ちている。何てうるさいんだろう…
特に、女子の感極まった高い声。
耳がキンキンする。
かくいう私も、その中の一人ではあるのだが、さすがにそんな声は出せないよ。
静かに本でも読みたい。
だが、この雰囲気の中、机で本なんか開いたら、誰だよあの真面目なやつみたいに思われる。
雰囲気に馴染めないヤツは、ココじゃ生きれない。
だから、うまく仮面被ればいい。
笑顔を振り撒き、たとえ興味のない話しでも相槌うって関連したことを言っておけば、嬉しそうにベラベラ話し出す。
うまくやればいい。そんなものだ。
自分ながら冷めてるなとは思うけど、絶対に外には出さない。
仮面は、私と共に、いつもそばにあるもの。
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