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「蒼くんはお前だけだよ」 目の前の彼は 自分の愛に傷ついてる。 手繰り寄せた赤い糸も 繋ぐその手も 信じることが出来なくて。 愛が解けないように 固く結び過ぎて 幾つも幾つも結び過ぎて 絡まって、 真っ直ぐならない想いの糸。 だからまた混乱して 結んで 結んで 伸ばせない糸。 延ばす先が見えないけれど 切ることも出来ないから 絡まる指ごと欲しいんだろ? それが束縛になって…。 「…俺の手の中で潰しちゃう」 飛んでゆけぬように、 その羽根を でも、あの人に 飛んでゆく意志など、 無いのだとしたら? 絡まった糸の所為で、 不自由に愛されていても 飛んでゆけないのは 共に同じ。 .
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