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…そうい‥うこと‥だったんだ…逃げ出したいのを我慢して‥違う…逃げられない‥ ‐視界が歪んで見える‐ 誰かタスケテ… 後ろから手で顔を覆われていた…《以前にも同じ事が…》 「忘れろ!今見た事は全部忘れろ!」顔を覆っている手から煙草の匂いがする…「な‥んで?」ここに?でも‥そんなのどうでもいい‥今頼れるのはこの人だけ…里緒はそこで倒れるように意識を手放した。 杉村は涙で濡れた里緒の頬を拭いながら二人へ視線を投じる…その瞳には怒りすらこめられていた…
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