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階段を上ったすぐ隣には、扉が一つあった。 私はグッと息を飲むと、静かに扉を開けた。 カタッ 「有人…くん?」 「誰?」 扉の向こうには、一人で格闘ゲームをしている有人くんの姿があった。 「私、美帆。お母さんと一緒に来たんだけど…」 「そうなんだ? お、良いぞ。そこだっ!!」 「………」 有人くんは一人でひたすらゲームを続けていた。 ……つまらない。
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