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星々の輝きに照らされた宇宙空間を巡航する一隻の宇宙船と、それを追跡する大型船。
前者は輸送船、後者は戦艦であった。
艦首を中心に据えて前衛部分に武装が集中した特攻型の武装戦艦、それが後方から追尾する機動戦艦<ダイダロス>であり、こんな突撃思考の塊のような船を駆るのは宇宙でも名の知れた海賊だった。
宇宙海賊ガーランド。全身の七割を機械に変えたサイボーグ戦士であり、勇者機兵隊そのものを対象にした戦闘行為を繰り返す、珍しい類の星間犯罪者である。
だからこそ、その隊に関係のない輸送船を追い掛けるその姿に対して、彼を知る者からすれば違和感を覚えることだろう。
しかしその疑問を口にするものはその場になく、仮に指摘されたところでガーランド自身が自らの行動を顧みて躊躇することはないだろう。
これまで幾度となく勇者機兵隊に勝負を挑み、そのこと如くに敗退しながらも立ち向かうことを諦めない不屈の思いを抱き続けてきた彼が、何故このような行動に打って出たのか。
それは彼と、彼のパートナーだけが知っている。
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