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俺は無言でパン(家に置いてあった)を食いきり、グラウンドに向かった。
「おう、秀太。今日も早いな」
見ると、良太君がボールを蹴っていた。
「良太君はいつも一番じゃないですか」
俺は笑いながら答えた。
俺がとても、早く食べても良太君は必ず一番のりだった。
そして、俺が二番。
「じゃあ他のやつが来るまで蹴ってくれよ」
「いいですよ」
ちなみに、良太君はGK(ゴールキーパー)。
チームを後ろから支える、名ゴールキーパーで高校での取り合いが激しい。
ちなみにイケメン。
なのに、彼女がいないのは、理由があるらしい。
「いきますよ」
「おう!来い!」
それから、五分間みんなが来るまで俺はシュートを打ち続けた。
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